
N.T.D.
第一事業部 熊本工場 製造課
ベトナム出身。大学で制御・自動化技術を専攻し2017年卒業。その後技術力を磨き、将来のキャリアを築くため専門的な環境での新たな挑戦を求め、2018年にフジデノロへ入社。現在に至るまで日々の業務を通じて技術力向上と自己成長に努めている。

1. 所属部署のミッションと、ご自身が行っている仕事内容を教えてください
半導体洗浄装置や医療向けの高精度部品の加工を担当しています。部署のミッションは、顧客の厳しい要求に応じた高品質な製品を効率的かつ安定的に生産することです。私は加工スケジュールの調整と進捗を管理しつつ、治具の最適化、工程改善や切削条件の見直しを通じて生産性を高め、同時に直接CNCマシニングセンターを操作して精密加工を行っています。これにより製品の精度と信頼性を確保し、顧客満足と産業発展に貢献しています。
2. 「この仕事をやっていてよかった」もしくは「やりがいを感じた」と思う瞬間はどんなときですか
初めて自分で高難易度の部品をマシニングセンターで精密加工し、複雑な問題を解決できたときはやりがいを感じました。半導体洗浄装置や医療向け部品は極めて厳しい精度が求められ、重要部品を自分の技術と試行錯誤で完成させたからです。特に0.01mm単位の調整が必要な局面では、先輩の助言を得ながら粘り強く対応しました。この経験を通じ、品質管理の厳格さとチーム連携の重要性を学び、社会に貢献する喜びも実感できました。
3. フジデノロに入社してから最も大きな「壁」はなんでしたか?また、それをどのように乗り越えましたか?あるいは乗り越えようとしていますか?
日本での仕事環境に適応することが大きな壁でした。最初は言語・文化の違いから、同僚との意思疎通に苦労しました。特に製造現場では、品質管理の基準を理解する事に時間が掛かり、この課題を克服するため、毎日30分早く出社して作業手順を確認し、休憩時間には積極的に先輩に質問しました。また、家で日本語勉強を行い職場で使える専門用語を重点的に学びました。努力した成果もあり、現在は改善提案も行えるまでになりました。
4. 働く環境として、フジデノロのどこに魅力を感じているか教えてください
社員一人一人が尊重され、意見を交換できる環境に魅力を感じます。充実した教育体制と明確な役割分担により、技術力が向上し、提案が適切に反映される文化が育まれています。私はこの環境で同僚と共に課題を解決し、専門性を高め、高精度なものづくりに貢献することで、自己成長を実感でき、業務への意欲が強まり、将来のキャリア目標が明確になり、仕事への誇りと達成感を得られています。
5. フジデノロでの目標や夢があれば教えてください
技術力をさらに向上させ、高度な自動化技術の開発に貢献することです。AIを活用した加工異常予測システムを導入し、リードタイムの短縮を目指します。製造プロセスの効率化や品質向上を通じて、半導体洗浄装置のコスト競争力強化し、会社全体の成長を支える存在となりたいです。また、仕事で習得した経験を活かし、リーダーシップを発揮しながら、ベトナム人エンジニアの次世代技術者育成にも取り組んでいきたいと考えています。