電気化学バイオセンサーシステム

電気化学バイオセンサーシステムとは、サンプル抽出液1滴程度で測定対象物の濃度を測定できるシステムで、(国研)水産研究・教育機構 水産技術研究所と神奈川工科大学とフジデノロとの共同開発による技術です。

システムの原理と特徴(ヒスタミン計測の例)

サンプル溶液中の溶存酵素を計測

センサーチップに分解酵素を固定し、そこにサンプル抽出液を垂らすことで測定の準備は終わりです。分解酵素の持つ基質特異性(特定の物質に対してのみ反応する性質)を活かし、測定対象物だけを分解させ、その反応で消費する溶存酸素をセンサーチップ上で電気分解させます。ここで生じる電流は測定対象物の濃度に反比例する為、電流を測定することで高精度に濃度測定ができるという仕組みです。

他の濃度測定器との違い

  1. 酵素の基質特異性により、サンプルの前処理を必要としません。※1
  2. 測定室など特別な施設を設ける必要がなく、省スペースで濃度測定が完結します。
  3. 機械操作も簡便性を実現したことで、理化学的な訓練や知識などを必要とせず、誰でも測定することができます。

※1 ただし、酵素の種類によって最適条件が異なる為、前処理が必要な場合もあります。

応用分野への広がり

酵素を選択することで、測定対象物を変えることが可能

酵素センサーComilu for histamineは、ヒスタミンを特異的に分解する酵素をセンサーチップに固定し使用しますが、このセンサーチップに固定する酵素を選択することで、Comiluの測定対象物を変えることが可能です。
それによって、化学物質を測定するさまざまな分野で、応用可能と考えています。

フジデノロでは、毎日のように発表される学術論文やデータベースからこのシステムに利用できる酵素を探し出し、その酵素を工業的に安定生産し、センサーチップに固定する体制を整えております。
このようなものを測定したいというアイデアや、今までの測定方法を簡便にしたい考えをお持ちでしたら、是非一度お問い合わせください。

酵素の種類によって様々な分野への応用が可能

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