医療用特殊寝台
治療や研究など、ご使用いただく環境に合わせた素材での構成や、特殊な用途に合わせたオーダー・カスタマイズ について、相談を承ります。
寝台に組合せができる商品群もラインナップいたしました。
特徴・詳細
多軸照射台納入実績:国立がんセンター中央病院様、江戸川病院様
照射治療計画に従って患者様の位置と姿勢を自動的に調節し、患部に最適な角度で照射ができるよう保持します。
診断から照射まで患者様の姿勢を固定したまま位置と姿勢の変更が可能です。

照射時イメージ
2つのモーターを搭載したクロスリンク機構により、安定したストロークと位置決めが可能で、かつコンパクトな構造を実現しました。
また、照射口や周辺機器への衝突を回避した軌道による自動制御など、多数の安全機能で患者様の安全を守ります。

陽子線用乳がん治療用寝台納入実績:メディポリス国際陽子線治療センター様
陽子線治療に際して、画像診断装置(CT/MRI)と施術時の寝台上において、同じ姿勢を保持することが必要になります。 寝台ごと機器を移乗できる装置により、患者様の姿勢を固定したまま容易に移乗することができます。

非磁性素材の対応により MRI 室への搬入が可能です。 (カウチ・車輪・ストレッチャー)
治療にあたり、乳房を固定するため患者様の体位を反転させる体位変換装置への移乗が必要になります。
吸引クッションなどで固定したまま移乗でき、安全性を確保します。
【ガス駆動による自走式寝台】
ストレッチャー上のレールを自走することで機器間の移乗を容易にする構造としました。アルミ製ボンベに入ったガスを動力としたことで、MRI室での利用を可能にしています。また、4方向からの移乗ができます。

カーボンカウチ/樹脂製カウチ
画像診断装置から多軸照射台まで対応する可搬型のカウチ(天板)です。吸引クッションや専用ストレッチャと組合わせることで、患者様を乗せたままで機器間の移乗を容易にできるシステムとなります。

- カウチの底部にある 6 か所の空洞に吸引クッションが固定されることで、患者様とカウチの位置関係のずれを防ぎます。
- 樹脂製にて製作することで MRI へも対応できます。詳しくはお問い合わせください。
画像診断装置との連携
- 画像診断装置の座標マーカーをカーボンカウチへ装着(マーキング)することが可能です。画像診断時の位置情報を照射治療時の位置判定に反映し、照射台を連携させることで自動制御することができます。

- カウチ底部の斜めに引かれたパターンが、CT画像から座標位置を特定し、照射台コントローラへ変換するゲージマーカとして機能します。
専用ストレッチャ
前述の可搬型カウチ(天板)専用ストレッチャです。患者様を乗せたまま、また治療用の姿勢に固定した状態で、CTスキャナから照射台へ移乗が可能になります。

- CTスキャナでの姿勢を保持したまま、照射台へ患者様を運ぶことができます。
吸引クッション
CT/MRIに対応した吸引クッションは、画像診断または放射線治療の際に患者様の全身の適切な位置決めと、体位の保持を容易に提供する装置です。クッション内部には発泡ビーズが入っており、空気を抜くとビーズがすき間なく固まる仕組みにより長時間同じ姿勢を保つことができます。
患者様の体型や症例に合わせた特殊な体位などにも対応し、自由度の高い位置決めと固定を可能にします。
完全樹脂化により、MRI使用時にもアーチファクトの心配がありません。

- ご要望に沿ったサイズや形状で製作することもできます。
製品カタログも併せてご覧ください。
制御機器の信頼性を確保する装置構成
放射線による照射治療が行われる環境で使用されるため、制御機器への誤動作防止策が必要となります。制御用機器は多軸照射台から切り離し、中性子遮蔽材で構成された専用キャビネットに格納する装置構成により、中性子線に敏感な半導体デバイス・制御用 PC などの保護と、放射線環境での高い信頼性を確保します。

- 可動する多軸照射台には動力部品のみを搭載し、制御部品は遮蔽キャビネットに格納する構成で設計されています。
フジデノロでは、これまでに得てきたノウハウを活用し、
皆様の様々なニーズに対応すべく開発に取組んでいます。
お客様のご使用環境、各種条件に合わせたオーダー対応を承ります。
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